大和証券Mリーグ2019、11月12日の1回戦で、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)がトップを取り、個人2勝目、チーム6勝目を挙げた。
対局者は起家からU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)、村上、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)。
出場6試合でリーチ成功率13.33%。リーチ超人という異名を持ちながら、今期リーチ成功率29人中29位だった村上に東1局、いきなり勝負所が訪れた。
第1ツモでドラ2索を暗刻にすると、7巡目に赤5索を引き入れてテンパイ。明瞭な発声でリーチを宣言し、これをリーチ・ツモ・イーペーコー・赤・ドラ3・裏ドラ2の倍満1万6000点に仕上げるロケットスタートを鮮やかに決めた。その後は隙のないゲーム運びで局を進行させ、10月4日以来、約1カ月ぶりとなる勝利をかみしめた。
試合後、控え室に戻った村上は喜びもそこそこに、トップ目に立ってからの自分の打牌をチームメイトとすぐに検討し始めた。オーラスでもらった字一色まで狙えそうな手牌の話に及ぶと「ホンイツはいらんけど役満は欲しい」と園田賢(最高位戦)に言われ、頭を掻いた村上だが、いついかなる時も最善手を追求し続けるストイックな姿勢こそ、赤坂ドリブンズの根幹だ。
ルーキー丸山奏子(最高位戦)の鮮烈トップデビュー以降、鈴木たろう(協会)も2勝目を挙げ、村上も2勝目と、初代王者チームがいよいよ勢いに乗ってきた。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)4万900点/+60.9
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万5900点/+5.9
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1万8900点/▲21.1
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)1万4300点/▲45.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。