史上2位の32回の優勝を誇る元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、夢道鵬(本名・納谷幸成)が今場所、大嶽部屋から初土俵を踏み、8日目には新序出世披露を行った。「大鵬」の四股名が入った、亡くなった偉大な祖父の化粧まわしもお披露目となり、プロとしての第一歩を踏み出した。
三日目から始まった前相撲では同じ埼玉栄高の1年先輩である阿武松部屋の二本柳に押し出され、“プロデビュー”戦は黒星。翌四日目の前相撲2戦目もモンゴル出身で出羽海部屋のトムルバートル・テムレンに一方的に攻め込まれて連敗。3戦目にして鳴戸部屋の岩田に勝ってやっとのことで“プロ初白星”を掴んだ。
四股名は昭和の大横綱と高校の恩師に因んでつけられた。「おじいちゃんがずっと好きだった言葉」と言う『夢』は、大鵬が色紙にサインとともによくしたためていた字だった。『道』は埼玉栄高相撲部の山田道紀監督の名前から。『鵬』はもちろん祖父の現役名から一文字をいただいた。
183センチ、135キロの体格は、兄である幕下の納谷よりもひと回り小さいが、部屋では早くも幕下クラスと稽古で肌を合わせ、今夏に兄弟子から譲り受けたという廻しはすでに汗と砂で白く変色し、それ相当の稽古量を物語っている。
様々な思いが詰まった四股名は来場所の番付から載ることになる。プロデビューの場所こそ、ほろ苦いものとなったが、今は“夢舞台”で兄の背中を追いかけながら無限の可能性に挑戦できる喜びを感じている。
▶映像:夢道鵬の「新序出世披露」(4時間5分ごろ~)
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