
こうした状況を受け、インターネットサービスを提供する企業も対策を講じている。Yahoo! Japanは国立がん研究センターと共同で、がんについて検索した場合、センターが運営するサイトが1番上に表示するようにしているほか、Facebookは「奇跡の治療法」など、誇張・誤解を招くような投稿を制限している。
桑満医師は「“インスタ医療団”という、インスタで正しい医療を広めようとしている医師のグループがいるが、ハッシュタグが悪用され、検索してきた人を“抗がん剤を使うと2つ目のがんを作る”といった情報にしようとしている人たちもいる。やはり騙す側も上手で、“何々って偽物なの?”みたいなタイトルのサイトを作り、読んで行くと、最後に“やっぱりこのサプリが効く”という広告を出すようにするなど、工夫している。私が対決しても、知らない科学用語、医学用語で攻めてくるかもしれないいし、負けてしまうかもしれない。だから騙されている人、惑わされている人を笑ったり、バカにしたりするのは絶対にダメだ。誰が言っているのか、その一次ソースが重要だ」と指摘。
鳥集氏も「がんが消えた・治ったなど、とにかく何かに劇的に効く、という謳い文句は眉唾だと思った方がいい。以前はそのような体験談を捏造した書籍も出ていて摘発されたこともある。まずは公的機関の情報を聞き、何人かの医師に話を聞いてもいい」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

