将棋の王位戦予選が12月13日に行われ、渡辺明三冠(35)が佐藤天彦九段(31)134手で勝利した。この勝利で、渡辺三冠の今年度の成績は、27勝4敗で、勝率は.871まで上昇。トップクラスでの対局ばかりの中、年度最高勝率を上回るペースで、この日も白星を重ねた。
棋王・王将・棋聖と3つのタイトルを保持する渡辺三冠は、前名人の佐藤九段に対して、本局でも圧倒。相掛かりの出だしから確実にペースを握り、そのまま揺るがず押し切った。
過去の年度最高勝率は、1967年度に中原誠十六世名人が記録した0.855で、まだ3カ月以上はあるものの、記録更新にも十分期待が持てる勝ちっぷりだ。今年度の4敗は、すべて豊島将之竜王・名人(29)に喫したもの。その他の棋士には、全勝を続けている。珍しい記録がどこまで続くか、また豊島竜王・名人といつ対戦があるかも注目を集めてきた。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)