将棋の棋王戦挑戦者決定二番勝負が、12月16日に始まる。“現役最強”の呼び声高い、渡辺明棋王(王将、棋聖、35)への挑戦権を争うのは、若手のホープ・佐々木大地五段(24)と、実質的なデビュー年度で快進撃を続ける本田奎四段(22)。次世代の将棋界を担う若手2人が、最強の壁に挑む権利を争う。
どちらが挑戦権を得ても、将棋界の新たな風を感じることになる決定戦二番勝負だが、やはり注目は本田四段だ。昨年10月に四段昇段を果たしたばかり。デビュー局も同年12月で、実質的なデビュー年度となる2019年で、いきなりタイトル挑戦に王手をかけている。デビューから29連勝の大記録を樹立した藤井聡太七段(17)でも、実質的なデビュー年度でタイトル挑戦には、まだ遠かった。王将戦の挑戦者決定リーグ戦では、あと1勝で挑戦まで来たが、惜しくも届かず。これを本田四段は、わずか1年でクリアしようとしている。