3日にシドニーで行われたテニス国別対抗戦「ATPカップ」ベルギー対モルドバの試合。シングルス2試合目のダビド・ゴファンとラドゥ・アルボットのゲームで、ダビド・ゴファンのサーブにまつわる「ある場面」を巡って、新たなビデオ判定システムが初めて導入された。
 テニスではもうおなじみの存在になったチャレンジシステム。これまではバウンドしたボールがラインの内側に入ったか、外側に入ったかを検証する時にのみチャレンジすることができた。その一方で、ラケットや体がネットに当たるタッチネット、ツーバウンドしてから打ってしまうノットアップなどのその他の事象については、すべて主審の判断に委ねられていた。その結果、誤審が試合に影響を与える回数は確実に減ったものの、疑惑の判定と呼ばれるシーンは未だにテニスでは残ったままだった。