将棋の王位戦予選が1月7日に行われ、佐々木大地五段(24)が渡辺明三冠(35)に75手で勝利した。若手期待のホープが、今年度の勝率が8割を超えるトップ棋士との初対局で見事に勝利。3年連続での挑戦者決定リーグ入りも手にした。
若手実力者にとっても大きな1勝だ。各棋戦で活躍が目立つ佐々木五段が、この日挑戦したのは、“現役最強”と呼ぶ声も多い渡辺三冠。タイトル3つを持ち、年度勝率も8割超と、圧倒的な強さを誇っているトップ棋士に、序盤は大きく時間でリードを奪われた。それでも慌てずじっくりと時間を使うと、形勢はじわりじわりと佐々木五段に。一気に終盤に向かうと、チャンスを逃さず勝ち切った。
佐々木五段は、棋王戦の挑戦者決定二番勝負で敗退し、惜しくも自身初のタイトル挑戦を逃していたが、王位戦では大きな壁を乗り越えての挑決リーグ入り。三度目の正直となる挑戦権獲得に向けて、今後もさらに力強い指し手が見られそうだ。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)