<大相撲初場所>◇初日◇12日◇東京・両国国技館
新入幕の前頭十七枚目・霧馬山(陸奥)が、前頭十六枚目・魁聖(友綱)を引き落としで破り、うれしい幕内初白星を挙げた。
立ち合いから魁聖の圧力に弾き返された霧馬山だったが、土俵際でなんとか粘り腰を見せると、うまく体をかわした。目標を見失って前掛かりになる魁聖に対し、霧馬山は自分の体勢を支えながら相手を引き落としたが、それに使ったのはなんと左手の小指。まわしを取る上でも、小指の重要性が有名な相撲界だが、200キロを超える大きな相手に対して、この小指一本で見事にもぎ取った。