前頭五枚目・炎鵬(宮城野)が、前頭十一枚目・輝(高田川)に押し出しで敗れ、8勝7敗で初場所を終えた。
勝てば自身2度目の技能賞もあった一番。今場所は1大関、関脇2人、小結1人を倒し、ファンからも連日、大きな声援を浴び続けた。取組前にはAbemaTVで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上から「相手をよく研究している。あとは自信。先場所、先々場所から徐々に自信をつけた。ギリギリのところで勝ってきたのが、今場所少し余裕が出てきた。気持ちの面が大きいですね。相手が怖がってくれるのはやりやすい」と、好調の理由を分析していた。
この日の一番は、中学校の同級生で長年しのぎを削ってきた輝。両者とも相手の動きを探るようにふわっと立ち合うと、ここまでは炎鵬ペースに見えたが、慌てず前進する大きな輝に対して、懐に飛び込む機会を逃す結果になった炎鵬は、次の手を繰り出せず、そのまま押し出された。
お互い手の内を知り尽くしただけに、立ち合いから注目となった一番に、若乃花は「考え過ぎると負ける時もあるんですよ」とコメント。「炎鵬が立ち合いで下がることで、相手に何するんだこいつって(思わせる)。そこからゆっくり来させてしまったのが裏目に出ました。炎鵬は突っ込んだ方がよかったですね」。低く、深く潜り込んでから真価を発揮する小兵力士だけに、研究の結果が空回りすることもあると語った。
同級生対決に敗れた炎鵬は、土俵下に座り込むと、しまったと言わんばかりに悔しげな表情で、唇を噛み締めていた。
(AbemaTV/大相撲チャンネルより)
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