将棋の順位戦A級8回戦が1月29日に行われ、既に名人挑戦を決めている渡辺明三冠(35)と糸谷哲郎八段(31)の対局は、午後6時からの夕食休憩を終え、夜戦に入った。渡辺三冠は現在、順位戦19連勝中で、節目の20連勝なるか。
渡辺三冠の2019年度の成績は32勝9敗、勝率.780。一時は8割を超えていたため、若干落ち着いた感はあるものの、タイトル戦やトップ棋士同士の対局ばかりであることを考えれば驚異的だ。叡王戦では豊島将之竜王・名人(29)との挑戦者決定三番勝負もあるほか、防衛を目指す王将戦、棋王戦の番勝負など、超多忙なスケジュールの中、ハイレベルな戦いを繰り返している。
糸谷八段の2019年度の成績は15勝16敗と、勝率5割を切り苦戦中。2期目を迎えたA級では残留、降級のボーダー付近にいる。本局に勝利した時点で残留が確定するが、敗れた場合には最終戦まで必死の残留争いが続くことになる。
持ち時間は各6時間で、先手は渡辺三冠。過去の両者の対戦成績は、渡辺三冠の14勝5敗で、渡辺三冠の5連勝中だ。夕食休憩を終えた時点で、早指しが特徴の糸谷八段の方が、持ち時間を1時間ほど多く使う展開になっている。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
渡辺明三冠 注文なし 糸谷哲郎八段 ざるそば
【昼食休憩時の残り持ち時間】
渡辺明三冠 3時間4分(消費2時間56分) 糸谷哲郎八段 2時間(消費4時間)
(AbemaTV/将棋チャンネルより)