将棋の王位戦挑戦者決定リーグ白組1回戦が2月18日に行われ、羽生善治九段(49)と藤井聡太七段(17)が、午前10時から対局を開始した。過去2度の対戦は、いずれも藤井七段が勝利。将棋ファン大注目の「黄金カード」が、タイトル挑戦へとつながる大事な初戦として始まった。
羽生九段と藤井七段の公式戦初対決は、今から2年前の2018年2月。早指しの朝日杯将棋オープン戦準決勝でぶつかった。当時、竜王だった羽生九段を破ると、同じく当時五段だった藤井七段は、見事に優勝。最年少で全棋士参加の一般棋戦優勝、六段昇段を決めた。
2度目の対決は、昨年11月の王将戦挑戦者決定リーグ。早指しではない対局では初めてぶつかったが、妙手を繰り出した藤井七段が完勝。その後、惜しくも最年少でのタイトル挑戦は逃したが、将棋界のレジェンドにまたも勝利したことで、タイトル奪取近しを印象づける対局にもなった。
羽生九段は、現在タイトル通算99期。前人未踏の100期達成に向け、各タイトル戦の上位で戦い続けているものの、挑戦権を獲得できない期間が続いている。通算18期も保持したことがある、相性のいい王位戦だけに、ここは対藤井戦初勝利で、弾みをつけたいところだ。
持ち時間は各4時間で、先手は藤井七段。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。