日本将棋連盟は4月7日、第78期の名人戦七番勝負の開幕を延期することを発表した。豊島将之名人(竜王、29)に渡辺明三冠(35)が挑戦することから、関係者・ファンの間で「頂上決戦」と注目を集めていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「2日間にわたる長時間の対局を支障なく行うため」に8、9日に予定されていた第1局から第3局までを中止。5月19、20日に予定されていた第4局を開幕局とする方向だと発表された。
新型コロナウイルスでの延期は、4月3日に予定されていた第31期女流王位戦五番勝負でもあり、第1局が中止に。22日に行われる第2局を第1局とすることが発表されていた。
日本将棋連盟では、東西をはじめとする将棋会館の臨時休業をはじめ、各種イベントの中止・延期など、新型コロナウイルスの感染予防、感染拡大防止に努めており、3月19日には佐藤康光会長の名で「インターネット上や紙面でも楽しめるコンテンツが数多く存在しています」と、将棋ファンへの呼びかけも行っている。
(写真提供:日本将棋連盟)