自分を慕ってくれるから、という理由だけでドラフト指名をしたわけではない。プロ将棋界初の団体戦となった「第3回AbemaTVトーナメント」で、豊島将之竜王・名人(29)は、ドラフト会議(4月4日放送)でチームメイトに佐々木勇気七段(25)と斎藤明日斗四段(21)の年下棋士2人を指名した。竜王位を奪取した際、鹿児島・指宿まで駆けつけてくれた2人だが、それでも斎藤明四段については抜擢と言える指名だ。「経験を積んでもらいたいという思いはあります。この棋戦がきっかけになって、活躍してくれたらと思います」と普段から物静かな超一流棋士が、さらりと熱いメッセージを送った。