将棋の藤井聡太七段(17)が4月10日、王位戦挑戦者決定リーグ白組で菅井竜也八段(27)に112手で勝利し、初参加となる同リーグで無傷の4連勝を飾った。藤井七段は次局、阿部健治郎七段(27)の対局に勝利すれば、5戦全勝で白組優勝が決定。紅組優勝者との挑戦者決定戦に進む。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言により、対局室の出入り口が全て開放、記録係もマスクという環境の中、藤井七段は変わらぬ強さを誇った。振り飛車の一種「藤井システム」で仕掛けてきた菅井八段に対し、居飛車党の藤井七段は左美濃で対応。序中盤からしっかり時間を使いながら少しずつリードを奪うと、終盤は一気に突き放した。今期から順位戦A級入りしタイトル経験もある強敵を退けた。対局後には「最終局にも落ち着いて臨めればと思います」と抱負を語った。
4連勝となった藤井七段は、白組の単独トップに浮上。次局に勝利すれば文句なしで白組優勝、挑戦者決定戦に向かうが、最終局で敗れた場合は、3勝1敗の羽生善治九段(49)と菅井八段の勝者と、プレーオフで戦うことになる。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)