7手詰も見えなくなる…超早指し戦、残り8秒のプレッシャーと難しさ/将棋・AbemaTVトーナメント 2020/04/21 11:59 拡大する 将棋において、相手の玉を討ち取る「即詰み」の状況になっても、実戦で冷静に解くのは、問題を解くよりはるかに難しい。それはプロの世界でも同じで、超早指し戦となればなおさらだ。トップ棋士の白熱した戦いの中、持ち時間残り8秒で7手詰を見逃すというシーンが生まれたが、これぞ超早指し戦における人間同士の白熱の戦いというものだった。▶映像:本田奎五段の113手目が… 第3回AbemaTVトーナメント・予選Aリーグ第2試合、チーム豊島とチーム三浦の戦いで、大将戦で戦った豊島将之竜王・名人(29)と本田奎五段(22)の第2局で、先手の本田五段に最長7手詰という局面が訪れたが、これを見逃しあわや逆転負けという状況に追い込まれた。対局後、本田五段本人も「5手詰ぐらいを見逃した」と振り返るように、少し落ち着いて考えれば、プロなら一目でわかるものが、刻一刻と減る持ち時間、しかも相手は将棋界の頂点に君臨する豊島竜王・名人ともなれば、そのプレッシャーからさらに難しさを増したのだろう。 続きを読む