いよいよその瞬間が迫っている。が、目標の前に立ちはだかる壁は高く、分厚い。将棋の藤井聡太七段(17)が6月2日の対局に勝利、ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメントの決勝(6月4日)に進出し、史上最年少でのタイトル挑戦に王手をかけた。全国の将棋ファン注目の一局となるが、その相手は永瀬拓矢二冠(27)。現在の将棋界をリードする超トップ棋士の一人だ。2人はVS(1対1の練習将棋)で腕を磨いてきた間柄。公式戦では初手合ではあるが、藤井七段にとってはその強さをよく知る強大な相手だ。