5連続ラスの荒波乗り越えて…朝倉康心、役満実らせ会心の特大トップ/麻雀・Mリーグ
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 ネット最強雀士が、リアルでも頂点へ踏み出した。Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・6月18日の第1試合で、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)が親で役満・大三元をツモるなど大トップとなり、ファイナル1勝目を獲得した。

▶映像:ファイナル初の役満・大三元

 この対局は起家から朝倉、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、KADOKAWAサクラナイツ岡田紗佳(連盟)の並びでスタート。

 昨年に続き、今期もチームをけん引したそれぞれのエース格である多井、近藤が開局からリーチで先手を繰り出すもこれが空砲に終わると、朝倉は東2局2本場に応戦。リーチを一発でツモり満貫をアガって先制した。レギュラーシーズンは絶不調だった朝倉の面目躍如を予感させる戦いに、この時点で復調への期待が高まる。

 ドラマが待っていたのは南1局の親番。配牌で三元牌が全て対子といういわゆる“オバケ配牌”を手にした朝倉は、早々に發をポンし、三元役を狙う。実況の日吉はこの時点で「何これ!白發中オール対子!!」と絶叫し、ファンも「きたー!」「大三元!」と色めいた。

 その後に出る中もポンして、最終形は白と3索のテンパイ、白でアガれば役満・大三元。見事、白をツモり上げ、親の役満・4万8000点を獲得した。

 大量リードを築いた後も、チャンス手はリーチをかけるなど、優勝へ向けて貪欲に加点を目指し、また守るべき場面では手を早々に諦め、安全牌を貯め込む安定感のある戦いぶり。朝倉はファイナル2試合目にして初トップを獲得した。

 インタビューでは「白は絶対に出ないし、その前にリードしていて役満ではないアガリだったとしてもトップがかなり固いので、4索を引いたらフリテンの3面張にしたほうがいいかなと考えていました」と、決してアガリに自信があったわけではなく、またあくまでチームのためにトップを狙っていたと語った。

 役満テンパイにも終始冷静でいたことについては、「ああいう時に僕は『持ってない』というか、アガれることがこれまでなかったので、1500点の(テンパイの)つもりで打とうかなと」と、役満を消した手替わりへの思考も含めて、当時の戦略を打ち明けた。

 リーグ中断の間は、「麻雀最強戦2020」のファイナル進出を目指す「最強の麻雀戦術本プロ決戦」において、テレビ対局では史上初ではないかと言われる役満・大四喜をアガり、Mリーグ再開後の自身初戦となった16日も2着と、確実に調子を上げていた。

 「5連続ラスもあって、レギュラーシーズンは苦しみましたが、自粛期間にネット麻雀をたくさん打って、それで調子が戻り自信に繋がりました」と、ファイナルへ万全の状態で臨んでいることをアピール。解説の瀬戸熊直樹(連盟)は「これでエースの小林剛(麻将連合)さんと2枚看板のエースですね」とネット最強雀士の復調にさらなる期待を寄せていた。

5連続ラスの荒波乗り越えて…朝倉康心、役満実らせ会心の特大トップ/麻雀・Mリーグ
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【1回戦結果】

1着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)7万4400点/+94.4

2着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)2万4200点/+4.2

3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)3300点/▲36.7

4着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)▲1900点/▲61.9

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

▶映像:ファイナル初の役満・大三元

朝倉の役満・大三元が炸裂
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▶映像:要注意!多井隆晴の「しれっと顔」

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