将棋の叡王戦七番勝負第1局が6月21日、静岡県賀茂郡の「伊豆今井浜温泉 今井荘」で行われ、113手で千日手が成立、指し直しになった。残り時間の持ち時間は、永瀬拓矢叡王(王座、27)が1時間、豊島将之竜王・名人(30)が1時間18分。休憩を挟み、午後8時50分から再開となった。
どちらもタイトルを2つ持つ「二冠対決」となった開幕局は、序盤50手まで30分足らずという超ハイスピードで進行したが、その後はじっくりとした展開に。午後6時からの夕食休憩を終えたあたりから、本格的な戦いが始まっていた。
後手の豊島竜王・名人がと金で永瀬叡王の飛車を攻め立てるところ、これをかわす手から同一局面が繰り返されると、お互い打開が見られず千日手となった。永瀬叡王は23日に王位戦挑戦者決定戦、豊島竜王・名人は名人戦七番勝負の真っ最中と、ハードスケジュールで対局が続く中、さらに過酷な深夜の熱戦を強いられることになった。
【指し直し時点の残り持ち時間】
永瀬拓矢叡王 1時間 豊島将之竜王・名人 1時間18分
(ABEMA/将棋チャンネルより)