将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が6月28日、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局で、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)と対局中だ。両者とも持ち時間が少なくなってきており、勝負はいよいよ佳境に。今シリーズ1勝している藤井七段は、本局に勝利すれば最年少タイトル獲得に王手をかける。
▶中継:藤井聡太七段、最年少タイトル獲得へ注目局 棋聖戦五番勝負第2局
6月に入りフィーバー再来を感じさせる大活躍の藤井七段だが、渡辺棋聖との対戦成績は、2戦2勝。1局は早指しの朝日杯将棋オープン戦決勝、もう1局はこの棋聖戦五番勝負第1局と、いずれも大舞台だ。前回対戦時は、勝勢で迎えた最終盤に、渡辺棋聖から16連続での王手でプレッシャーをかけられたが、うまくしのいで勝利を収めた。先日行われた名人戦七番勝負の第3局でも、渡辺棋聖の追い込みは激しく、どちらか投了するまで見守るファンも気を抜けない勝負となりそうだ。
藤井七段は、来月19日に18歳の誕生日を迎える。棋聖戦五番勝負の最終第5局は、7月21日に行われる予定で、最終局までもつれ込んだ場合でも、タイトル奪取に成功すれた屋敷伸之九段(48)が保持する最年少タイトル獲得記録、18歳6カ月を半年ほど更新することになる。
持ち時間は各4時間で、先手は渡辺棋聖。戦型は矢倉になった。午後5時30分時点での形勢は、藤井七段がやや有利という見方が出ているが、持ち時間も20分を切っており、緊迫した終盤になりそうだ。ABEMAでは名人戦七番勝負を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)