将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が7月1、2日に行われた王位戦七番勝負の第1局で木村一基王位(47)に95手で勝利した。自身初の2日制の長時間対局には、珍しく疲労の色も濃い表情を見せたが、粘るベテラン棋士を振り切る勝利で、史上最年少でのタイトル獲得と、棋聖と合わせた二冠達成に向けて一歩前進した。対局後の会見は以下のとおり。
▶中継:藤井聡太七段、初戦勝利!受け巧者・木村一基王位を攻め切り勝ち
-対局を振り返って
1日目からかなり激しい展開になって、途中攻め方を間違ってしまったところもあると思うんですが、なんとか最後は押し切れた気がします。
-受けが持ち味である木村王位の印象
途中から、木村王位の玉が薄い局面が続いたかと思いますが、その中でも際どくしのぐような手を多く指されたかなと思います。
-初の2日制の対局について
普段どおり寝ることはできたんですが、2日制だと2日続けて対局があるわけなので、体力的なところも気をつけないといけないなと思いました。公式戦の対局が2日続けてあることがないので、そういう意味では普段以上に体力、集中力が要求される気がします。
-今後の王位戦七番勝負について
王位戦七番勝負は各地を転戦することになりますが、現地で見ていただく方に、いい将棋をお見せできればと思います。
-形勢について
1日目は予想以上に激しい展開になって、こちらが攻め込めれるか際どいと思っていました。2日目は、途中間違えてしまって、攻めが細くなってしまったところがあるのかなと思います。
-激しい終盤について
こちらが寄せられなければこちらが負ける展開だったので、ちょっと失敗したかなと思っていました。封じ手は全く経験がないので、できれば第1局の木村王位の封じ手を見て、勉強したいなと思っていました。
-2日制の対局に関する体力面について
2日目の午後から、かなり普段の対局以上に疲労を感じるところはあったので、2日間を通して集中できる力が必要なのかなと思いました。
-事前に8時間対局が楽しみだと語っていたことについて
初めてでしたけど、いい経験になったのかなと思います。普段の対局より、深く読むことができたと思いますが、一方で形勢判断とのバランスを欠いてしまったようなところもあるので、そのあたりの反省を次局に活かしたいと思います。
(ABEMA/将棋チャンネルより)