藤井聡太七段、激戦の終盤で残り持ち時間10分切る 渡辺明棋聖は約1時間40分/将棋・棋聖戦五番勝負
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が7月9日、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局で、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)と対局中だ。藤井七段得意の角換わりから進行した対局は、午前中から激しい展開に。渡辺棋聖の攻撃に、藤井七段があえてギリギリの手でかわす“攻めの守備”を見せ、いつ大勢が決してもおかしくない緊迫した局面が続いている。

▶中継:新記録なるか!?藤井聡太七段、最年少タイトル獲得かけ棋聖戦五番勝負第3局

 藤井七段は先月8日の第1局、28日の第2局と勝利し、タイトル初挑戦で一気に獲得に王手。本局に勝利すると、従来の記録を7カ月更新する17歳11カ月で、最年少タイトル獲得となる。一方、渡辺棋聖は昨期までタイトルをかけた番勝負に33回出場し、ストレートで負けたことが1回もない。本局で巻き返しに成功すれば、一気に逆転防衛に向けて息を吹き返す可能性も十分だ。

 先手の藤井七段が、プロ入り以来、得意の戦法としている角換わりを選択すると、両者も研究を進めていたのか、超ハイスピードで進行。正午からの昼食休憩まで、対局時間3時間で77手まで進み、ABEMAで解説していた森内俊之九段(49)は「もう終盤の入り口」と説明するほどだった。

 先に攻めた藤井七段に対し、渡辺棋聖も反撃を開始。「詰めろ」をかけるところまで迫ったが、これを藤井七段は安全策を取らず、ギリギリでしのぐ手を選択。関係者、ファンも恐れ知らずの一手に驚いている。ただ、長考が続いた藤井七段は、午後5時時点で残り持ち時間が8分に。渡辺棋聖と1時間30分ほどの差がついている。

 本局の持ち時間は各4時間で、終局は夜の予定。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。

【午後5時時点での残り持ち時間】

渡辺明棋聖 1時間47分(消費2時間13分) 藤井聡太七段 8分(消費3時間52分)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

第91期 ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第三局 渡辺明棋聖 対 藤井聡太七段
第91期 ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第三局 渡辺明棋聖 対 藤井聡太七段