史上最年少でのタイトル獲得記録を更新した藤井聡太七段。一流棋士を相手に次々と勝利を重ね、将棋界初となる「17歳でのタイトルホルダー」となった。デビュー以来、将棋界に留まらず、日本中の話題の中心となった天才棋士の足跡、略歴は以下の通り。
▶中継:新記録達成!藤井聡太七段、棋聖奪取で最年少タイトル獲得
2016年10月 史上最年少14歳2カ月で四段昇段、プロデビュー。
2016年12月 竜王戦6組ランキング戦で加藤一二三九段とのデビュー戦に勝利。両棋士の年齢差、62歳6カ月は最多年齢差。
2017年4月 竜王戦本戦1回戦で増田康宏四段に勝利し、デビュー以来から無傷で史上最多の29連勝を達成。
2018年2月 順位戦C級2組で9連勝、昇級を決め五段昇段。
2018年2月 朝日杯将棋オープン戦で、15歳6カ月で優勝。最年少での棋戦優勝、六段昇段。
2018年5月 竜王戦5組ランキング戦準決勝に勝利、竜王ランキング戦連続昇級の昇段規定により最年少、15歳9カ月で七段昇段。
2019年3月 史上初の3年連続勝率8割以上を記録。
2020年4月 竜王戦ランキング戦で史上初の4期連続優勝。
2020年6月 ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦に勝利、最年少17歳10カ月20日でタイトル挑戦決定。
2020年7月 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で渡辺明棋聖を3勝1敗で下し、従来の記録を半年以上縮める最年少17歳11カ月で初タイトル獲得。
◆藤井聡太(ふじい・そうた) 2002年7月19日、愛知県瀬戸市出身。5歳から将棋を覚え、市内の将棋道場に通う。小学4年生時に奨励会に入会すると、中学1年生時の13歳2カ月で最年少での三段昇段。中学2年生時の2016年10月に史上最年少、14歳2カ月で四段昇段、プロデビューを果たした。中学生棋士は史上5人目。詰将棋でも抜群の能力で発揮し、プロ・アマが参加する詰将棋解答選手権チャンピオン戦には8歳で初参加。小学6年生時に初優勝を果たすと、以降現在まで大会5連覇中。棋戦優勝は3回。通算成績は、185勝34敗、勝率0.845。