7月9日にPayPayドームで行われた東北楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークスの三回戦。試合は楽天が13安打の猛攻で9-1とソフトバンクに快勝したが、中でも注目を集めたシーンがあった。
6回表の楽天の攻撃、2アウト満塁のチャンスで6番浅村が放ったセンターへのライナー性のヒットで2塁ランナーの鈴木大地が本塁に突入。際どいタイミングとなったが、足から滑り込んだ鈴木は左手を這わせ、タッチをかいくぐるようにホームベースにタッチ。タイミングはアウトかと思われたが、球審・橋本の判定はセーフ。見事に追加点をもぎ取った。
ファンの間で「神の手」として称賛された鈴木のプレーに対して、プロ野球解説者の里崎智也氏は「柳田の送球も完ぺきだったが、捕手のタッチが甘かった。(走者に)タッチしに行くのではなく、(走者が突入してくる側の)ホームベースの隅に置かなければならない。そこをかいくぐられてしまった」と問題のシーンについて解説すると、最もセーフになる本塁への突入方法について、次のように持論を展開した。
「ホームはヘッドスライディングした方が早い。当該のシーンでもホームインした手より足の方が早くホームに到達していて、タイム差で言うと、ヘッドスライディングに比べてコンマ何秒遅い。そのまま頭から行っていれば完璧セーフです」
この意見に対して、ケガの懸念などもあったが、里崎氏は「ホームベースは他の塁に比べて浮いているわけでもない。コリジョン(衝突)ルールがあるので、クロスプレーになってもブロックされない。ヘッドスライディングで手から行った方が、ホームは確実にセーフになりやすい」と応じた。(ABEMA『ABEMAバズ! パ・リーグ』)