豊島将之名人の封じ手開封 渡辺明二冠、持ち時間大きくリードで対局再開/将棋・名人戦七番勝負
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 将棋の名人戦七番勝負第4局が7月28日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で2日目を迎えた。前日27日、豊島将之名人(竜王、30)が68手目を封じ手。開封された後、午前9時から挑戦者の渡辺明二冠(36)の手番で再開した。持ち時間では、渡辺二冠が大きくリードをしているが、難解な中盤からどんな終盤に進んでいくか。

▶中継:名人戦七番勝負第4局 豊島名人 対 渡辺二冠2日目

 今シリーズはここまで豊島名人が2勝1敗と一歩リード。第1局を落としたものの、その後に2連勝し、自身初のタイトル防衛に向けて前進した。渡辺二冠は、歴代5位、現役3位のタイトル25期を誇りながら、名人挑戦は今回初めて。順位戦A級を全勝し、“最強の挑戦者”としてこの舞台に立っただけに、なんとしても悲願達成したいいところだ。

 第4局は渡辺二冠が得意とする矢倉を採用すると、豊島名人も応じて相矢倉に。1日目の午前中までかなり早いペースで指し手が進み、対局開始から昼食休憩までの3時間30分で52手目まで到達したが、再開した午後1時30分から封じ手の同6時30分まではお互い長考合戦に。5時間の間に進んだ手数は15手だった。形勢は、渡辺二冠がやや有利かという見方が出ている。持ち時間でも渡辺二冠が1時間44分と、大きくリードを奪った。

 両者の過去の対戦は、渡辺二冠が18勝13敗2千日手でリード。本局の持ち時間は各9時間の2日制で、先手は渡辺二冠。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。

【再開時の残り持ち時間】

豊島将之名人 4時間10分(消費4時間50分) 渡辺明二冠 5時間54分(消費3時間6分)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

第78期 名人戦七番勝負 第四局 2日目 豊島将之名人 対 渡辺明二冠
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