将棋の王位戦七番勝負第3局が8月4日に行われ、木村一基王位(47)が46手目を封じて1日目を終了した。2日目は翌5日、午前9時に封じ手が開封され、藤井聡太棋聖(18)の手番から再開する。藤井棋聖は2連勝中で本局に勝利すれば最年少での二冠および八段昇段に王手がかかる。木村王位は、初防衛に向けて反撃なるか。
▶中継:藤井聡太棋聖 対 木村一基王位 戦型は矢倉に 王位戦第3局1日目
第1局を角換わり、第2局を相掛かりの将棋で制していた藤井棋聖は、先手番の第3局に矢倉を採用。矢倉を得意とする木村王位が金矢倉に構える中、藤井棋聖は昭和初期ごろから指される土居矢倉を採用した。
序盤からじっくりとした駒組みが進んだ戦いは、41手目でようやく初めて駒がぶつかる展開に。藤井棋聖には1時間8分という長考も見られた。第1局は初日から激しい戦い、第2局は終盤で大逆転といった内容だったが、第3局は1日をかけてしっかりと戦う体勢を整えることで費やされた。
7月16日に最年少17歳11カ月でタイトルを獲得した藤井棋聖は、この王位戦七番勝負でタイトルを獲得すると最年少での二冠達成。同時に「タイトル2期」によって、八段昇段の昇段規定を満たし、加藤一二三九段(80)が持つ18歳3カ月の八段昇段記録を塗り替える。
木村王位は昨期、46歳3カ月で初めてタイトルを獲得。「最年長VS最年少」として注目される戦いにおいて“中年の星”とも呼ばれる輝きを見せて、防衛に向けて反撃の1勝があげられるか。
【封じ手時の残り持ち時間】
木村一基王位 4時間26分(消費3時間34分) 藤井聡太棋聖 3時間48分(消費4時間12分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)