将棋の最年少棋士・藤井聡太棋聖(18)が8月5日、王位戦七番勝負第3局で、木村一基王位(47)と対局中だ。藤井棋聖は勝てば3連勝でタイトル奪取、最年少二冠・八段昇段に王手。木村王位は初防衛に向けて巻き返しを狙う一局だ。対局は両者、ほぼ同じペースで持ち時間を消費し、形勢は藤井棋聖が優勢に。残り時間・勝負ともに、ここからが佳境だ。
▶中継:藤井聡太棋聖、タイトル二冠に王手なるか 木村一基王位と対局中 王位戦第3局2日目
第1局・角換わり、第2局・相掛かりを経て、第3局は矢倉の戦いとなった今シリーズ。1日目はほとんど駒がぶつかることなく、戦う姿勢を整えたところで終了した。明けて2日目もじっくりした進行が続く中、藤井棋聖の方が持ち時間を多く消費していたが、木村王位にも長考があり、午後5時の時点ではほぼ同じペースで消費している。
藤井棋聖が今シリーズで達成できる最年少記録は2つあり、二冠は羽生善治九段(49)の21歳11カ月。「タイトル2期」による規定をクリアできる八段昇段は、加藤一二三九段(80)の18歳3カ月だ。
木村王位は、昨期の王位戦で2つの記録を樹立。46歳3カ月での初タイトルは最年長で、四段昇段・プロデビューから22年5か月での初戴冠も最長記録となっている。
第1局、第2局ともに、最終盤は一手の違いで形勢が逆転する激闘が繰り広げられただけに、本局もどちらかが頭を先に下げるまで見逃せない勝負となりそうだ。
本局の持ち時間は各8時間の2日制で、先手は藤井棋聖。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【午後5時時点での残り持ち時間】
木村一基王位 54分(消費7時間6分) 藤井聡太棋聖 46分(消費7時間14分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)