渡辺明二冠、初の名人に王手!悲願達成かけて14、15日に第6局/将棋・名人戦七番勝負
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 将棋の名人戦七番勝負第5局が8月7、8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、挑戦者の渡辺明二冠(36)が豊島将之名人(竜王、30)に128手で勝利、シリーズ成績を3勝2敗とし、初の名人獲得に王手をかけた。

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 渡辺二冠は相居飛車のような出だしから、飛車を4筋に振る工夫を見せると、対局は1日目から激しい攻防に。形勢としては、豊島名人がやや有利という状況で封じ手を迎えた。明けて2日目は、午前中から渡辺二冠ペース。その後は二冠保持者同士、ハイレベルな指し手の応酬により、形勢も両者の間を揺れ動き続けた。

 終盤、渡辺二冠が豊島名人の玉頭を攻めつつ、自玉の上部脱出に成功すると、ここから明確に渡辺二冠のペースに。その後は、確実な手の選択を続け、がっちりと3勝目を手にした。対局後、名人まであと1勝となった第6局(14、15日)に向けて「こういう状況を迎えたことがないので、当日気持ちで指すかわからないですが、そのあたり乗り越えていければいいかなと思います」と語った。

 渡辺二冠は現役3位、歴代5位のタイトル25期を誇るトップ棋士。名人挑戦は今回が初めてで、順位戦A級を全勝、“最強の挑戦者”として名人戦に臨んでいる。

ABEMA/将棋チャンネルより)

名人戦七番勝負 第五局 2日目 豊島将之名人 対 渡辺明二冠
名人戦七番勝負 第五局 2日目 豊島将之名人 対 渡辺明二冠