将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の第1局が8月17日に行われ、羽生善治九段(49)と丸山忠久九段(49)が現在対局中だ。戦型は、後手番の丸山九段が一手損角換わりを採用。大の得意とする戦法ゆえか、正午からの昼食休憩まで持ち時間を1分も消費しないノータイム指しを続けている。
【中継】羽生善治九段、タイトル100期への挑戦に王手なるか 竜王戦挑決第1局
ともに1970年9月生まれの同学年対決だが、今回の三番勝負で注目といえば、なんといっても羽生九段のタイトル100期だ。現在のタイトル獲得数は99期。2018年に行われた竜王戦七番勝負で防衛すれば100期の大台達成となるところだったが、あと1勝及ばず目前で逃した。その後、タイトル挑戦からも遠ざかっており、ファンからも久々のチャンス到来を大きな期待を寄せている。
対戦相手の丸山九段は名人2期、棋王1期を経験している実力者。本戦初戦では、最年少タイトルホルダーになった藤井聡太棋聖(18)と対決、千日手の末に勝利をもぎ取った豪腕だ。本局は後手番から得意の一手損角換わりを採用したが、研究の範囲内だったとしても、持ち時間を1分も使わず昼食休憩まで指し続けるのは非常に珍しい。既に羽生九段を持ち時間で1時間30分リードした。
将棋の対局では持ち時間をストップウォッチ、チェスクロックのいずれかではかるが、本局はストップウォッチ。1分未満で指した場合には切り捨てとなるため、丸山九段のように59秒までに指し続ければ、1分も持ち時間が減らない事態が起こる。チェスクロックの場合は1分未満も計算される。
持ち時間は各5時間で、先手は羽生九段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
羽生善治九段 五目炒飯 丸山忠久九段 麻婆豆腐丼
【昼食休憩時の残り持ち時間】
羽生善治九段 3時間30分(消費1時間30分) 丸山忠久九段 5時間(消費0分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)