将棋の叡王戦七番勝負第9局が9月21日、東京都渋谷区の将棋会館で行われている。初防衛を目指す永瀬拓矢叡王(王座、28)と、奪取を狙う豊島将之竜王(30)の戦いは、3勝3敗2持将棋という激闘の末、フルセットに。千日手を含め、都合10局目を制してタイトルを手にするのはどちらだ。
永瀬叡王はタイトル2期、豊島竜王はタイトル4期。両者とも、全てが挑戦者としてタイトルを奪取してのもの。永瀬叡王は、この叡王戦七番勝負が自身初のタイトル防衛戦だ。譲らない戦いは第1局から千日手、指し直しになると、第2局と第3局は通常の対局でもなかなか成立しない持将棋・引き分けに。同世代の両者が、妥協なき戦いを繰り広げた結果が、第8局までに1307手という七番勝負での史上最多手数になっている。
戦型は角換わり腰掛け銀になり、昼食休憩直後には豊島竜王が2時間超えの大長考。これが功を奏したか、夕食休憩を終えて夜戦に入った時点では、やや有利という見方が出ている。最後まで勝負を諦めないもの同士、この夜戦からが決着をつける時間になりそうだ。なお、仮に千日手・持将棋が成立した場合は、即日指し直しとなる。
本局の持ち時間は各6時間。先手は豊島竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食休憩時の残り持ち時間】
永瀬拓矢叡王 1時間17分(消費3時間43分) 豊島将之竜王 1時間45分(消費3時間15分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)