笑顔の“圧迫面接”?永世名人から「教えてください」と言われた後輩棋士が大慌て「教えるなんてとんでもない」
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 偉大な大先輩の優しく低姿勢な態度こそ、後輩棋士にはうれしくもプレッシャーなのかもしれない、そんな一幕があった。10月10日に行われた竜王戦七番勝負第1局の2日目、中継していたABEMAに永世名人の有資格者である森内俊之九段(50)が登場。ちょうどその日が誕生日だったこともあり、スタジオで解説を務めていた阿久津主税八段(38)、三枚堂達也七段(27)から祝福され笑顔だった森内九段が突然、難解な局面について質問されていたところで2人に逆質問。「教えていただけますでしょうか」と低姿勢で言われたことに、2人が大慌てするシーンがあった。

【動画】森内九段、笑顔の“圧迫面接”?

 竜王戦第1局といえば、豊島将之竜王(叡王、30)にタイトル100期の大記録を目指す羽生善治九段(50)が挑戦するという、将棋界大注目のシリーズ初戦。さらに対局開始早々に、豊島竜王が超急戦を挑み、1日目はわずか26手、最終的な終局も竜王戦七番勝負最短の52手という異例の一局だ。多くの関係者が驚く対局の立会を務めていた森内九段は、日本将棋連盟会長でもある佐藤康光九段(51)と、そろって中継に出演。スタジオの2人から、戦況について問われていた。

 十八世名人の有資格者である森内九段に、永世棋聖の資格を持つ佐藤九段。超豪華なレジェンド2人が局面を説明した後、まさかの展開が待っていた。

 森内九段 1つお伺いしたいんですけど。専門的なことなんですが、よろしいですか。若いみなさんにお聞きしたいんですが。途中で豊島竜王が長考して2七歩と打ったのは、少し意外だったというか、さすがというか。4五桂との比較がすごく難しくて、お二人はどう考えていらっしゃったのか、教えていただけますでしょうか。

 これまで中継で解説をしていた阿久津八段、三枚堂七段だが、大先輩棋士からまさかの逆質問を受け大慌てに。阿久津八段が「教えるなんて、とんでもないことなんですが…」と口にすると、三枚堂七段は「そうですね…。駆け引きと言いますか、局面のあやがあるところだと思いました」と、考えられた手について振り返った。

 ただ、森内九段の質問はここで止まらない。

 森内九段 どっちがいいということは、はっきりしていないというか解明されていないって感じでいいんですかね。

 まさかの追撃に、今度は三枚堂七段が「どっちがよかったんですかね…」と困ると、阿久津八段が「本譜と同じように進むと思ったところもあったんですが。相当深いところまで読んだんじゃないかなと」と、想定された手を語った。

 2人の意見を聞いたところで、森内九段は「解説、ありがとうございます」とにっこり。ここから森内九段、佐藤九段による、羽生九段との思い出話に移ったことで、阿久津八段と三枚堂七段は、プレッシャーから解放されることとなった。

 この一連のやりとりに盛り上がったのは視聴者だ。森内九段の丁寧な口調に「年下の意見も聞く姿勢が素晴らしい!」と絶賛の声もあったが、多くの声は大先輩からの質問がプレッシャーだろうというもの。「先輩の圧力」「試される若手」「圧迫面接」「まだ詰める笑笑」と、冷や汗をかいただろう阿久津八段、三枚堂七段の心境を思いやるコメントが寄せられていた。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

レジェンド棋士が揃って登場
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