ロッテの“アジャ”こと井上晴哉内野手が劇的サヨナラ打を放った直後、涙を流すシーンに「もらい泣き」との声も聞かれた中、スタンドで「まだ泣くな」と書かれたお手製メッセージボードを高々と掲げたファンの姿が“愛ある叱咤激励”と話題になっている。
13日に行われた千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスの試合において、9回裏、1死1塁の場面で打席に立ったロッテ7番の井上が、右中間を深々と破るタイムリーツーベースを放った。この一打で1塁走者の福田秀平が俊足を飛ばしてホームにヘッドスライディングで生還。サヨナラの瞬間をセカンド塁上で見届けた井上は両ひざをつき、高々とガッツポーズを披露。、前週のソフトバンク戦で13打数2安打と苦しんでいた中での一打に、井上は言葉にならない涙を流した。
その後に行われたヒーローインタビューで「感触とか覚えてないです。どうしても応えたくて…どうしても打ちたかったんで、何とかしました」と時折言葉に詰まりながら喜びの心境を明かした。
さらに井上が「ちょっと今冷静に考えると、(福田)秀平さん走ってくれたんで、それでいっぱいです」と続けると球場内には笑いと歓声、拍手が鳴り響いた。
そんな井上の様子にネットからは「こういう涙は美しい」「アジャの涙は感動的」「福田よく走った」などのコメントが寄せられたが、スタンドで「まだ泣くな」と書かれたボードを掲げるファンの姿が映し出されると、お笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右が「まだ泣くな…急遽書いたんでしょうね。いやぁ、最高ですよ。コロナ(での大量離脱)もあって苦戦もしていて、ソフトバンクに負け越して、あの試合自体も苦戦をしていて、何とか追いついてサヨナラに持っていったというのは、思うところがスゴイあったと思う」と井上の心境を慮った。(ABEMA『バズ! パ・リーグ』)