将棋の竜王戦七番勝負第2局が10月22日、愛知県名古屋市の「亀岳林 万松寺」で行われ、挑戦者の羽生善治九段(50)が60手目を封じて、1日目を終えた。明日23日の2日目は初防衛を目指す豊島将之竜王(叡王、30)の手番から再開する。
豊島竜王の先手で始まった一局は、角換わりの出だしから進行。第1局は、後手だった豊島竜王が超積極策を取ったことで、シリーズ最短手数の52手で決着したが、本局は研究も進んでいる戦型ということもあり、早いスピードで手が進んだ。序盤から羽生九段が工夫を入れた一手を見せるなど、序盤研究にも注目が集まったが、局面は既に激しく駒がぶつかる中盤に。59手目まで進むと、羽生九段が形勢ではやや有利と見られるところで封じ手し、1日目が終わった。
豊島竜王はタイトル5期の実績があるが、全てが奪取によるもの。過去3回の防衛戦では全て失冠しているだけに、将棋界最高額のタイトルで念願の初防衛を目指す。一方の羽生九段は、竜王戦で自身初タイトル、永世七冠など大きな節目を迎えており、大きな注目を集めているタイトル100期達成に向けて、まずは1勝をもぎ取りたい。
両者の対戦成績は17勝17敗と全くの互角。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
豊島将之竜王 4時間19分(消費3時間41分) 羽生善治九段 4時間7分(消費3時間53分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)