将棋の順位戦A級5回戦が11月12日に行われ、広瀬章人八段(33)が佐藤天彦九段(32)に101手で勝利し、今期の成績を3勝2敗とした。敗れた佐藤九段は2勝3敗となった。
相矢倉から始まった対局は、じりじりした中盤を広瀬八段が先に抜け出して優勢に。夜戦に入り本格的な戦いが始まると、自陣をほとんど崩されないまま佐藤陣を次々と攻撃。苦しみながらも上部に脱出をはかろうとする佐藤玉を確実に仕留めた。終局時間は午後9時31分。両者とも1時間以上、持ち時間を残しただけに、広瀬八段の快勝ぶりが目立つ一局となった。
順位戦A級は4局を終えた時点で斎藤慎太郎八段(27)が唯一の4連勝で単独トップに。順次5回戦が行われており、他の棋士はいかに斎藤八段に食らいついて、渡辺明名人(棋王、王将、36)への挑戦権争いに加わるかがポイントになっている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)