初日からパワー全開の突っ張りで快進撃を続けていた西前頭筆頭の大栄翔がそのまま逃げ切り、ついに初優勝を成し遂げた。朝乃山、貴景勝、正代と3日連続で大関撃破という最高のスタートを切るとその後も三役陣を次々となぎ倒し、平幕力士としては1991年秋場所の若花田(のちの横綱3代目若乃花)以来30年ぶりとなる、出場する三役以上の力士全員に勝つという快挙を達成した。八日目にはただ1人、ストレートで給金を直し、後続に2差をつけて折り返し。九日目に初黒星を喫し、十一日目には2敗となったがトップの座は並ばれることはあっても最後まで明け渡すことなく初賜盃を手繰り寄せた。