将棋の朝日杯将棋オープン戦・本戦トーナメント準々決勝が1月29日に行われ、西田拓也四段(29)が深浦康市九段(48)に109手で勝利した。2017年4月にプロ入りした西田四段は、同日行われた1回戦でも前年覇者の千田翔太七段(26)に勝利。実力者を2局続けて破り、ベスト4入りを果たした。
五段以下の棋士としては唯一、16人の本戦に進んでいた西田四段だったが、午前中に行われた千田七段との対局に勝利し勢いづくと、2局目となった深浦九段との一局でも躍動。先手番から四間飛車を用いて、深浦九段の居飛車と対抗形に臨んだ。終盤には一時リードを許したものの、大駒2枚による相手の攻めをうまくかいくぐり反撃開始。諦めない深浦九段の最後の粘りも振り切った。
今期の朝日杯はこれでベスト4が出揃い、渡辺明名人(棋王、王将、36)と藤井聡太王位・棋聖(18)、三浦弘行九段(46)と西田四段がそれぞれ準決勝で対戦。勝者同士が同日に決勝も行う。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。2017年度、2018年度に藤井聡太王位・棋聖が2連覇した棋戦としても知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)