将棋の棋王戦五番勝負第4局が3月17日に行われ、渡辺明棋王(名人、王将、36)と糸谷哲郎八段(32)が午前9時から対局を開始した。
渡辺棋王は2000年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:15期)で、第78期名人(A級以上:10期)。歴代4位タイ、現役2位タイのタイトル27期を誇り、棋王戦は現在8連覇中。永世称号の有資格者だ。先日、永瀬拓矢王座(28)との王将戦七番勝負を4勝2敗で制し、さらに勢いに乗っている。
糸谷八段は2006年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:7期)、順位戦A級(A級:3期)。タイトルは竜王で1期経験があり、新人王戦でも優勝歴がある。早見え早指しな上に、独創的な指し回しが多いことから、関係者・ファンからは「糸谷ワールド」と呼ばれることも多い。
両者の対戦成績は渡辺棋王が17勝6敗と大きく勝ち越している。今シリーズは第1局で糸谷八段、第2局は渡辺棋王がそれぞれ快勝。第3局は序盤から渡辺棋王がリードしたが、終盤にかけて糸谷八段の粘りによって混戦に。最後は渡辺棋王が振り切り、タイトル防衛に王手をかけた。
本局の持ち時間は各4時間で、先手は糸谷八段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)