■「死んでくれないかなってずっと思っていた」
教育虐待で多いのは親の言いつけに支配されるケースだ。教師をしていた父親に毎日暴力をふるわれ、勉強する生活だったというえにこさん。「『良い大学に入って、俺みたいに立派な小学校教師のような良い仕事に就きなさい』『立派な人間になりなさい』と言われていた。勉強していなかったり、進路のことや親の言うことを聞かないと、説教部屋に連れていかれて殴られていた」と明かす。
携帯電話には両親と実家しか登録することを許されず、友人と遊ぶことも制限され、常に支配下に置かれた生活が続いた。結果、えにこさんは17歳でうつ病になった。
「自分から殺しはできないけど、死んでくれないかなって、ずっと思っていた。心の中では殺していた」
そんな経験をしたからこそ、えにこさんは「今教育虐待で困っている人、悲しい思いをしている人たちに伝えたいのが、本当にその環境から逃げてほしい。逃げる方法を知ってほしいということ。逃げたらこんなに心が軽くなって、人生の選択肢が増えると教えてあげたい」と訴える。
時に命を奪う事件にまで発展する教育虐待。子どもはどこまで親の言うことを聞くべきなのか、親は子どもにどう向き合うべきなのか。
■えにこさん「とにかくその場から逃げて」■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上“西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・「ABEMA NEWSチャンネル」知られざる番組制作の舞台裏