将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が4月22日に行われ、木村一基九段(47)が森内俊之九段(50)に92手で勝利した。木村九段はブロック決勝で、2年ぶりの本戦出場を果たした。
受けに定評がある両者の対戦は、しっかりと陣形を整えた相矢倉から戦闘開始。序盤・中盤とペースを握られ苦しい展開が続いていた木村九段だが、劣勢になったところでも持ち前の粘りを続け、反撃の機会を伺っていた。最終盤、△7七香と打ち込む勝負手を繰り出すと、この手に対する森内九段の対応から形勢が一変。一気に木村九段に傾くと、その後はチャンスを逃さず即詰みに討ち取った。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。28人が参加する九段戦は3組に分かれ、各組優勝の3人が本戦に進む。今期から主催が不二家となり、対局室には栄養補給用にお菓子ボックスが置かれている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)