プロレスリング・ノア春のビッグマッチ、4・29名古屋大会のメインイベントとして、王者・武藤敬司vs挑戦者・マサ北宮のGHCヘビー級選手権試合が行われる。この一戦で再びクローズアップされているのが、長いパーキンソン病の闘病生活の末、2018年7月に75歳で亡くなったマサ斎藤さんの存在だ。
 王者・武藤にとってマサさんは、日本人レスラーとしてアメリカマット界でトップを張った先駆者であり心の師。マサさんの葬儀では武藤が弔辞を読み上げてもいる。一方、マサ北宮にとっては、健介オフィスでの新弟子時代からプロレスを叩き込まれた師匠であり、「マサ」の名前とファイトスタイル、そして座右の銘である“GO FOR BROKE”の精神を受け継いだ、憧れの存在。そんな両者が、GHCのベルトを懸けてシングル初対決を行う。