1980年から1987年まで小学館「ビッグコミックスピリッツ」で連載された名作「めぞん一刻」。漫画家・高橋留美子の代表作の一つとしても数えられ、1986年から放送されたアニメもヒットした。この作品のヒロインにして、物語の舞台である「一刻館」管理人の音無響子は、若き未亡人だ。愛する夫・惣一郎を亡くしたゆえに、単行本第15巻第7話「約束」(アニメ第96話「やったぜ!五代くん 決死のプロポーズ!!」)で主人公・五代裕作に伝えた「1日でも長生きして」という言葉は、世界が不安にかられる今の時代に、さらに心に沁みる名言となっている。