将棋の名人戦七番勝負の第3局が5月5日、愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」で2日目を迎えた。前日4日に、初防衛を目指す渡辺明名人(棋王、王将、37)封じた54手目(△4四歩)が開封され、午前9時に名人初挑戦の斎藤慎太郎八段(28)の手番で再開した。戦型は矢倉の急戦調で、形勢も残りの持ち時間もほぼ互角。序盤から中盤にかけて、選択肢の多い局面でもあり、両者とも時間をかけて最善のルートを探っている状況だ。
【中継】名人戦七番勝負第三局2日目渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
今回のシリーズは第1局で斎藤八段が、両者とも持ち時間を使い切った最終盤で逆転勝利。第2局は渡辺名人が、両者とも多くの時間を残したまま終局を迎える完勝を収め、1勝1敗で第3局を迎えた。第3局は、第1局同様に矢倉の出だしになったものの、じっくりとした第1局に比べ、第3局は急戦調。封じ手以降、一気に戦いのペースが上がるのか、それともまだお互いの様子を見るのかという分岐点にもなっている。
本局の持ち時間は各9時間の2日制で、先手は斎藤八段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
渡辺明名人 4時間47分(消費4時間13分) 斎藤慎太郎八段 5時間11分(消費3時間49分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)