将棋の名人戦七番勝負の第3局が5月5日、愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」で2日目を迎えた。前日4日に、初防衛を目指す渡辺明名人(棋王、王将、37)封じた54手目(△4四歩)が開封され、午前9時に名人初挑戦の斎藤慎太郎八段(28)の手番で再開した。戦型は矢倉の急戦調で、形勢も残りの持ち時間もほぼ互角。序盤から中盤にかけて、選択肢の多い局面でもあり、両者とも時間をかけて最善のルートを探っている状況だ。