チーム糸谷、本戦出場決定 熱戦あり、うっかりありの“ドタバタ3人組”/将棋・ABEMAトーナメント
番組をみる »

 自由で陽気な3人の戦いが、さらに見られることになった。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Bリーグの第2試合、チーム康光とチーム糸谷の対戦が5月8日に放送された。チーム糸谷は、スコア3-5で敗れたものの、第1試合でチーム菅井に5-2で勝利していたことで1勝1敗、トータルスコアでは+1に。第3試合(チーム康光 対 チーム菅井)の結果を待たず、上位2位以内が確定。予選通過を決めた。

【動画】チーム康光 対 チーム糸谷 全対局

 奇想天外、自由奔放。見る人を飽きさせない3人が第1関門を突破した。レジェンド棋士3人を相手に、チームリーダー糸谷哲郎八段(32)は1勝1敗、山崎隆之八段(40)は2勝1敗と勝ち越し。新鋭・服部慎一郎四段(21)は、レジェンドの壁に跳ね返され3連敗となったが、第1試合で快勝していたことが活き、無事に勝ち残りを決めた。

 勝っても負けても、見どころ満点のチームだ。第1局で山崎八段は谷川浩司九段(59)に対して優勢だったにもかかわらず、うっかり千日手を成立させてしまい指し直しに。指し直し局で敗れるドタバタの出だしになった。山崎八段は、その後の対局でも見落としもあり形勢を不利にする場面があったが、むしろ劣勢になってから本領を発揮するのも、フリースタイルの真骨頂。結果、チーム唯一の勝ち越しと存在感抜群だった。

 第2局で相手のエース森内俊之九段(50)の勝ったリーダー糸谷八段も、第8局では痛恨のミスもあり、谷川九段に敗戦。「ひどいうっかりをやらかしまして、とんでもないものをお見せしてしまいました」と、反省しきりだった。また服部四段も、第1試合では鋭い指し回しだったが、この第2試合ではやや空回り。勝機もあった将棋を落とすなど、若手らしく荒削りな部分も見せ、3連敗で終わった。

チーム糸谷、本戦出場決定 熱戦あり、うっかりありの“ドタバタ3人組”/将棋・ABEMAトーナメント

 ただ、あれこれあるのがチーム糸谷最大の魅力。山崎八段は、対局間のオーダー会議が“反省会”になっていたことに「よくないですね(笑)ついつい一瞬、本気で仕事場ということを忘れていたことがあった」と本音をポロリ。服部四段が「一流の先生と学ぶことがいっぱいあった。次はパワーアップして、ここに来られるように」と気合を入れた。また糸谷八段は「本戦があるということで、そういう結果になってよかったです。チームメイトのみなさんも、本戦はよりパワーアップして臨めると思います」と、次なる戦いに視線を送った。

 超早指しのスリリングな対局に、戦いの合間にある棋士の素顔が魅力である今大会。エンタメ性抜群のチーム糸谷は、将棋と同等かそれ以上に、本戦でもファンの笑いを全力で取りに行く。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

貫禄のレジェンド三人衆
貫禄のレジェンド三人衆
予選突破を決めたチーム糸谷
予選突破を決めたチーム糸谷
レジェンド3人の共演
レジェンド3人の共演