<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館
 十両二枚目・宇良(木瀬)が12勝3敗で、十両初優勝を果たした。かつては小兵力士として前頭四枚目まで番付を上げたが、けがにより一時は序二段まで陥落。そこから肉体改造、相撲のモデルチェンジに成功した“元小兵”が、21場所ぶりとなる幕内復帰に十両優勝で華を添えた。
 千秋楽では、十両十四枚目・武将山(藤島)に、立ち合いで足を狙ってからの寄り切りで勝利。前日まで同じく3敗で並んでいた十両筆頭・千代ノ皇(九重)が、後の取組で敗れたため、最大で4人による優勝決定戦が行われるところだったが、本割でそのまま優勝を決めた。