十両二枚目・宇良(木瀬)が12勝3敗で、十両初優勝を果たした。かつては小兵力士として前頭四枚目まで番付を上げたが、けがにより一時は序二段まで陥落。そこから肉体改造、相撲のモデルチェンジに成功した“元小兵”が、21場所ぶりとなる幕内復帰に十両優勝で華を添えた。
千秋楽では、十両十四枚目・武将山(藤島)に、立ち合いで足を狙ってからの寄り切りで勝利。前日まで同じく3敗で並んでいた十両筆頭・千代ノ皇(九重)が、後の取組で敗れたため、最大で4人による優勝決定戦が行われるところだったが、本割でそのまま優勝を決めた。
宇良はたすき反り、居反りといった反り技、足取りなど176センチと力士としては小柄な中、俊敏な動きと技の豊富さでカバー。相手力士を翻弄してきたが、度重なるけがの後には、体を一回りもニ回りも大きくして幕内復帰を目指して土俵に上がり続けると、取り口も変化。力強い押し相撲でも大きな力士と戦えるようになり、体重も現在は143キロまで増えた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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