将棋の名人戦七番勝負の第5局が5月28日、神奈川県足柄下郡「ホテル花月園」で行われ、挑戦者の斎藤慎太郎八段(28)が55手目を封じて、1日目を終了した。2日目は翌29日、午前9時ごろに封じ手が開封され、渡辺明名人(棋王、王将、37)の手番で再開する。雁木で始まった対局は、早くも終盤戦さながらの激しい戦いになっている。
【中継】名人戦七番勝負第5局1日目渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
今シリーズは、第1局を斎藤八段が勝利、第2局からは渡辺名人が3連勝。渡辺名人は勝てば初防衛、斎藤八段はカド番といった状況で始まった第5局は、前例を離れたあたりから斎藤八段が攻め、渡辺名人が受けるといった構図で進行。角交換が入ったあたりから今度は両者の激しい攻め合いへと移行し、まだ1日目の終了という折返し地点ながら、終盤並みの息詰まる局面に入りつつある。中継しているABEMAの「SHOGI AI」では、斎藤八段が勝率64%と、やや有利と示している。なお、持ち時間では渡辺名人が1時間以上リードしており、形勢と持ち時間のバランスが勝敗をどう分けるか。
持ち時間は各9時間の2日制で、先手は斎藤八段。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
渡辺明名人 5時間35分(消費3時間25分) 斎藤慎太郎八段 4時間25分(消費4時間35分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)