チーム豊島、強いよね!チーム羽生に5-2で快勝 得失点差も±0でプレーオフ以上確定/将棋・ABEMAトーナメント
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 調子を取り戻した3人は、やはり強かった。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Cリーグ第2試合、チーム豊島とチーム羽生の対戦が5月29日に放送され、チーム豊島がスコア5-2で勝利、予選通過に望みをつないだ。第1試合ではスタートから4連敗とつまずき、2-5で敗れ窮地に立たされていたが、今回は逆に第1局から一気呵成に4連勝。前回のマイナスを勝敗数でも得失点差でもきれいに帳消しにした。第3試合で、チーム羽生が5-3以下で勝利、もしくは敗れた場合は予選通過。5-2で勝利した場合は、チーム木村を含めた3チームで、本戦出場をかけた決定戦(プレーオフ)が行われる。

【動画】勝利を振り返るチーム豊島の3人

 「豊島、強いよね」。かつてチーム羽生の佐藤紳哉七段(43)が、豊島将之竜王(叡王、31)と対戦する前に発したコメントだが、今回は「チーム豊島、強いよね」という結果になった。第1試合でチーム木村に敗れ、予選通過にはポイントでも大きくリードしての勝利が求められていた。1つの星も無駄にしたくない中、第1局を任されたのは、第1試合で2連敗と結果が出ていなかった大橋貴洸六段(28)。靴下まで色を揃えた真っ赤なスーツ姿で登場すると、工夫を凝らした佐藤七段の序盤に苦戦しながら、中盤から挽回。鋭い踏み込みで打開すると、その後は攻守のバランスよく緩急自在の指し回しで快勝を収めた。

 前回の4連敗スタートとは真逆に、幸先のいい勝利によって、チーム豊島全体の雰囲気もぐっとよくなった。第2局は、ABEMAトーナメントの超早指しに苦戦気味の豊島竜王。強敵・中村太地七段(32)から怒涛の攻めを受けつつも、最終盤では紙一重で自玉が詰まないことを読み切って勝利。「なんとか結果を出すことができました」とホッとした表情を見せた。

 本来、運の要素を含まないはずの将棋だが、「指運」という言葉があるだけに、棋士の精神状態は勝敗を大きく左右する。第3局に登場した佐々木大地五段(25)も、将棋界のスーパーレジェンド・羽生善治九段(50)に押されまくったが、師匠・深浦康市九段(49)譲りの粘り腰。完全に追い詰められたところからの逆転で、さらに勢いが加速するチーム3連勝を成し遂げた。

 第4局も大橋六段が勝利し、チーム4連勝を果たした後は、さすがに余裕も出てきた。勝利に王手をかけてからチーム羽生に意地を見せられ2連敗したが、最後は佐々木五段が第7局で佐藤七段との熱戦に勝利。スコア5-2で、第1試合で背負った負債をきれいさっぱり返済した。

チーム豊島、強いよね!チーム羽生に5-2で快勝 得失点差も±0でプレーオフ以上確定/将棋・ABEMAトーナメント

 豊島竜王が1勝1敗、大橋六段が2連勝、佐々木五段が2勝1敗と、全員が勝利をあげた結果に、リーダー豊島竜王は「2人が2勝ずつあげてくれて頑張ってくれたと思います。(第1試合は)2勝5敗で苦しい出だしでしたが、今回で望みをつなげられた」と、結果待ちながらも本戦出場に意欲を見せた。また活躍した大橋六段も「第1試合は連敗してしまって改善したいと思っていたので、第2試合で結果を出せてよかったです」と満足感に浸っていた。さらにチームの勝利を決めた佐々木五段も「やりたい作戦をたくさん勉強できました。いくらか貢献できたのでよかったです」と、戦いの中での学びを振り返った。

 平均年齢28歳と、棋士としては脂が乗る世代で構成されたチーム豊島。公式戦でも高勝率を誇る3人だが、この超早指しではこれまで満足いく結果は残せていなかった。苦しい戦いをくぐり抜けて、徐々に感触をつかみ始めたこのチーム。本戦出場となれば、また新たな優勝候補の誕生だ。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

5-2で快勝したチーム豊島
5-2で快勝したチーム豊島
レジェンド棋士、大爆笑
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このあと、かつらが…
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