“3倍速い”赤スーツの効果?大橋貴洸六段、難解な局面を爆速で「詰まないですよね、これ」と読み切り/将棋・ABEMAトーナメント
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 やはり真っ赤なスーツの効果なのか。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Cリーグ第2試合、チーム豊島とチーム羽生の対戦が5月29日に放送されたが、この第2局で豊島将之竜王(叡王、31)と中村太地七段(32)が最終盤、詰むや詰まざるやの大熱戦。豊島竜王が果敢に踏み込んだところで、多くの棋士から「大丈夫なの?」「これは詰んだでしょう」という声が飛び交う中、見ていた大橋貴洸六段(28)はひとこと「そうですよね。詰まないですよね、これ」と読み切り。瞬時に“詰みなし”と見切る実力の一端を見せた。

【動画】真っ赤なスーツの大橋六段

 大橋六段は、藤井聡太王位・棋聖(18)と同じ2016年10月に四段昇段。2018年度には若手棋戦で2つ優勝を果たすなど、今後さらに活躍が期待される棋士の一人だ。ABEMAトーナメントでは豊島竜王からドラフト指名を受けて、団体戦としては初参戦。チーム木村との第1試合では2戦2敗と苦戦したが、第2試合では逆に2戦2勝と活躍。チームの勝利にも大きく貢献した。

 自身の対局でもその強さを見せた大橋六段だが、仲間の対局でも鋭かった。豊島竜王と中村七段の対局は互いの玉が危険な状態で、どちらもわずかな隙を見せれば即敗戦、といったものに。攻め将棋の中村七段が勢いよく突っ込んでくるところを、豊島竜王はぎりぎりのところで自玉に詰みがないとし、中村玉を追い詰める一手を選択した。

 この手によって、豊島玉に詰みが生じていてもおかしくないところだったこともあり、チーム羽生の佐藤紳哉七段(43)は「大丈夫なの?え?(豊島玉は)詰まないの?詰まないの?」と連呼。さらに羽生善治九段(50)「これは詰んだでしょう」とチームメイトの勝利について確信に近い手応えを持っていた。

“3倍速い”赤スーツの効果?大橋貴洸六段、難解な局面を爆速で「詰まないですよね、これ」と読み切り/将棋・ABEMAトーナメント

 ところが、この2人が驚く前に詰みがないことを見抜いていたのが大橋六段だ。仲間の佐々木大地五段(25)が、この一手に「素晴らしい踏み込み!」と称賛すると、これに続いて「詰まないですよね、これ」。対局者よりも周囲で見ている者の方が手が見えるのが将棋とはいえ、驚異のスピードでこの難解な局面を読み切っていた。

 なお、大橋六段は全身、真っ赤に統一したスーツ姿でこの試合に登場。人気アニメ「ガンダム」シリーズに登場する“赤い彗星”ことシャア・アズナブルばりの服装だった。これによりファンからは、シャアの登場する機体が通常の3倍の性能を持つことになぞらえ「読みも3倍速いのか」とも言われていたが、今回のコメントはまさに他の棋士よりも3倍速いと思わせるものだった。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

駒を持つ指で折り紙
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作戦会議室でははっぴ姿も
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