将棋の棋聖戦五番勝負第1局が6月6日、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われ、藤井聡太棋聖(王位、18)と渡辺明名人(棋王、王将、37)が現在対局中だ。藤井棋聖のタイトル初防衛戦となるシリーズ開幕局は、相掛かりでスタート。午前中から激しい戦いに入っており、昼食休憩までに56手目まで進行している。形勢は互角で、持ち時間では渡辺名人が1時間リードだ。
【中継】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第一局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人
藤井棋聖には最年少でのタイトル防衛、渡辺名人は昨年のリベンジがかかるこのカード。通算では5勝1敗で藤井棋聖が勝ち越しており、このうち3勝は昨年挑戦者として出場した棋聖戦五番勝負のものが含まれている。昨年、渡辺名人から棋聖を奪取した藤井棋聖は現在二冠で、2020年度の将棋大賞・最優秀棋士賞にも選ばれた。今や押しも押されもせぬトップ棋士の一人だ。
渡辺名人は棋聖を奪われた後、名人を初挑戦で初獲得。その後、王将、棋王、さらに名人の初防衛も果たし、現在最多の三冠保持者という“最強の挑戦者”としてこの番勝負に戻ってきた。直近の名人戦七番勝負でも、斎藤慎太郎八段(28)を4勝1敗で退けるなど、自身初の四冠に向けて、調子は上々だ。
注目された第1局の出だしは、両者が今年2月に朝日杯将棋オープン戦の準決勝で戦ったものと同じ進行に。その後も2人の研究が行き届いているのか、タイトル戦とは思えないスピードで指し手が進み、早々に中盤に突入。ABEMAで解説をしている飯島栄治八段(41)も「研究エリアがすごい。予想とかけ離れている」と驚きを隠せない内容だ。
持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は渡辺名人。第2局以降は、先後を入れ替えて戦い、最終第5局まで進んだ場合には、再度振り駒で決める。ABEMAではこの対局を終局まで生放送するほか、視点切り替え可能なマルチアングル放送も行っている。
【昼食の注文】
藤井聡太棋聖 あさりカレー 渡辺明名人 カツ丼
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太棋聖 2時間18分(消費1時間42分) 渡辺明名人 3時間18分(消費42分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)