藤井聡太棋聖、初防衛へ白星発進 渡辺明名人に先勝 難解な急戦も中盤から盤石/将棋・棋聖戦五番勝負
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 将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局が6月6日、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われ、藤井聡太棋聖(王位、18)が渡辺明名人(棋王、王将、37)に90手で勝利した。このシリーズが自身初のタイトル防衛戦になる藤井棋聖は、序盤から難解な急戦模様の将棋でも、研究と工夫を織り込んで中盤以降からリード。終盤に入ったところでは“最強の挑戦者”渡辺名人をさらに突き放し、最年少でのタイトル防衛と九段昇段に、あと2勝と迫った。

【中継】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第一局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人

 昨年度の最優秀棋士に、現在最多の三冠棋士。最高レベルの両者による1年ぶりのタイトル戦は、開幕局から激しいものになった。渡辺名人が先手番から相掛かりを採用すると、周囲の棋士からもかなり激しい超急戦だという評判になるほどの序盤に。さらにはこの手順が両者の研究範囲だったのか指し手のペースも早く、一気に中盤へとなだれ込んだ。

 さらに難解となった中盤では考慮の時間が長くなってきたが、終盤に近づいたところで藤井棋聖がペースを握ると、その後も徐々に有利、優勢と拡大。形勢判断を示すAIの評価も、じりじりと差を広げていく通称「藤井曲線」を描く快勝となった。

 対局後、藤井棋聖は「こちらの玉が危険な形が続いていたんですが、それが解消されたあたりで抜け出せたのかなと思います。自分としてはあまり防衛戦を意識せずに、昨年と同じように思っていましたが、今日に関しては自然に指せたと思います」と振り返った。また敗れた渡辺名人は「作戦は予定で、途中までやっていました。(想定から外れたのは)午後に入ってから。長考したところで間違えてしまった気がします。時間がかかった割にはいい手が指せなかったです」とコメントした。

 藤井棋聖は、これまで渡辺名人との対戦成績で5勝1敗と勝ち越していたが、本局の勝利で直接対決では3連勝に。五番勝負ではあと2勝すればタイトル初防衛に加え、渡辺名人が持つ九段昇段の最年少記録21歳7カ月を大幅に更新するほか、第4局までに防衛すれば屋敷伸之九段(49)の最年少防衛記録(19歳7日)も更新する。

 第2局は18日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われる。先手は藤井棋聖。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

[棋聖戦 第一局]マスクをしまう渡辺名人
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第92期 ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第一局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人
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